中高生の頃、学校内で「腰パン」をする生徒を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
最初はちょっと不良っぽい生徒が始めることが多い腰パンですが、気づけば周りにも真似をする人が増え、
いつの間にか「当たり前」の光景になっていたように思います。
ズボンを腰までずらして歩く姿を見て、「なんでこんなだらしない格好をするんだろう」と思いつつも、
いつの間にか自分も同じように腰パンをしていた…そんな経験を持つ人も少なくないでしょう。
体育の授業中には、体操着のズボンをどこまで下げられるかを競い合う男子たちもいました。
そんなやりとりも、今となっては懐かしい思い出です。
当時、腰パンはただのファッションではなく、「自分らしさ」や「カッコよさ」を表現する手段だったのかもしれません。
中高生にとっては、私服が許されない学校生活の中で、制服やジャージの着こなしで個性を表現するしかなかったのです。
また、テレビや映画の影響も見逃せません。
学園ドラマで腰パンをした俳優が颯爽と歩く姿に、「これがカッコいいんだ」と憧れを抱いた学生は少なくなかったでしょう。
しかし、今振り返ると「腰パン」って不思議なスタイルですよね。
見た目のカッコよさよりも、不便さやだらしなさが際立つ格好だったようにも思えます。
それでも当時の中高生にとっては、まぎれもなく「カッコよさ」の象徴だったのです。
最近では腰パンをしている中高生を見る機会は少なくなりました。
とはいえ、ファッションの流行は繰り返すものです。
果たして腰パンが再び流行する日は訪れるのでしょうか?